山手線の減便と日中の大混雑
ここ数か月通勤で午前10時頃に山手線に乗ることがある。通勤のピークをずらした時間帯なのに大混雑のすし詰め状態になっている。数年前に乗ったときとはだいぶ様子が違うので原因を調べていたがどうやら新型コロナ大流行の頃に電車の本数を減らし、乗客の数が増加した今もそのまま増便しないためこんな状態になっているようだ。異常な円安で海外からの旅行客が増えたことも原因だと思われる。
乗客の増加に伴って増便すべきだが、短期的に利益を重視すればなるべく少ない電車に乗客を押し込めて運搬効率を上げたほうがよい、ということになるので色々と理由をつけて増便は今後もされないのだろう。
長期的に見ればこんなすし詰め状態の乗車率が常態化すれば路線付近の地価が下がるし、インバウンドを見込んでいる頼みの綱の観光客もうんざりして足が遠のくのでデメリットが多すぎるのだが、減便という簡単に利益が出る「麻薬」の味を知ってしまったJRがこの状態を改善することは当分ないと思う。企業に改善する意思が無くても、重要な社会のインフラなので行政からも改善を働きかけるべきだが、そのような取り組みがされているようには見えない。
都知事の公約の中の一つに「満員電車ゼロ」があったが、守られていないどころか確実にそれと真逆の方向に進んでいる。彼女が出した公約のほとんどは何も実現していないので、都民はこの「実績」をよく考えて投票してほしい。