ブログを書く言語について

母国語以外の言語でブログを書くのは難しい。マニュアルやビジネスメール、論文など目的が定まっているドキュメントは多少言い回しに違和感があっても、伝えたいことが正しく伝えられてさえいれば最低限問題は無いと言える。一方でブログに書く日々のとりとめのない日記は口語に近いくだけた文章であり、ネイティブな言語で書く場合と同じニュアンスを持った自然な文にするのはかなりの語学力を要求される。

英語は事実上世界の共通語になっているため多くの人と交流したい場合ブログも英語で書くことが望ましいが、英語が第一言語の人とそうでない人では、こういった文を書くためのコストが大きく異なる。

また、文の内容ではなく、文法や単語の誤りなど些細なことでネイティブ話者から本質的でない指摘があり書く気がなくなってしまう問題もある。

このような不公平さに対する一つの解決方法として、ほとんどの人にとって第一言語ではない人工言語を使う方法がある。代表的な言語にエスペラント語があり、このような言語で文を記述するコストは母国語以外の言語を覚えるという共通のコストなので、誰でもほぼ同じであると言える。エスペラントを母語とするごく少数の人々を除いて。

エスペラント語で書かれていることを正しくマークアップしたWebサイトはGoogle Chromeなどのブラウザの翻訳機能を使うことでユーザーの母国語に翻訳できる。自動翻訳による多少ぎこちない言葉になるがそれはどの国の人にとっても同じようなぎこちなさであり、不平等さはない。

そういった理由から、母国語が日本語の私は余暇に少しづつエスペラント語について学ぶことにした。